こんにちわ、歩き方コンサルタントの篠田洋江です。
東京の千代田区「紀尾井町」にいったことはありますか?
紀尾井町といえば、ホテルニューオータニ東京、赤坂プリンスクラシックハウス、東京ガーデンテラス紀尾井町などがあり、少し敷居が高く感じるかもしれません。
しかし実は、この街は緑も多く、水とアートと緑の街でもあります。紀尾井町の成り立ちや歴史を知ると、きっとこの街が身近に感じられるのではないでしょうか。
わいわいとした観光地ではございませんが、東京らしい都会的でスタイリッシュな雰囲気があり、ひとり散歩にもおすすめです。
【紀尾井町のいわれと魅力】
紀尾井町の名のいわれは、この一帯にあった「紀伊殿和歌山藩中屋敷」「尾張殿尾張藩中屋敷」「井伊掃部頭彦根藩中屋敷」の頭文字である「紀」「 尾 」「 井 」をとってつけられたと言われています。
江戸時代の地図をみると、確かに現在の紀尾井町にはこれらの大名屋敷があったことが分かります。現在、紀伊殿和歌山藩中屋敷は「東京ガーデンテラス紀尾井町」に、 尾張殿尾張藩中屋敷 は「上智大学」に、 井伊掃部部彦根藩中屋敷は「ホテルニューオータニ東京」になっています。

このような大名屋敷があったことが、現代でもこの街に凛とした佇まいを醸し出しているゆえんかもしれません。
さてこの紀尾井町の魅力、それは「美しい水の流れる街」ということです。これはかつて清水谷(現在の清水谷公園)から湧水がでていたこと。そして水に関する美しい風景を見ることができるからというのがその理由です。水に関わる風景とは
・芽生えの庭、光の森
・清水谷公園の池
・東京ガーデンテラス紀尾井町の水のオブジェ
・ホテルニューオータニ東京の日本庭園
・喰違見付、弁慶濠
など。ざっとあげただけでも、水の流れを感じられるところがいくつもあります。またアート作品も展示されておりさながら「水と緑とアートが融合した街」といった印象でもあります。


【見どころスポット】
●芽生えの庭、光の森


●清水谷公園
かつて湧水のでていた清水谷。この公園には1878年5月14日朝の「紀尾井坂の変」によって案雑された大久保利通の哀悼碑が建てられています。また、玉川上水の石枡(石でできた水道管のようなもの)も残されており、ひっそりしている中でも見どころのある公園です。

●外堀のさくらの道・喰違見付


●赤坂プリンスクラシックハウス、ホテルニューオータニ東京など


動画ではこの紀尾井町の魅力を7分で解説しております。江戸地図と現代地図を使い比較もしていますので、ご興味があればのぞいてみてくださいね。
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